販売において、作家が最初にぶつかる壁があります。それは、スキルでも、知識でも、ノウハウでもありません。
「思い込み」です。
特に、多くのハンドメイド作家が無意識に抱えている、次の 2つの思い込み が活動の足を引っ張っています。
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出品したら売れると思い込んでいる
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お客に「見られている」と思い込んでいる
このステップ①では、まずこの前提を丁寧に壊していきます。
思い込み①「出品すれば売れるだろう」
そんな体験をしたことのある作家さんは、多いかもしれません。
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写真を撮って
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簡単な説明文を書いて
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何となく出品してみた
それだけなのに、数時間後には「売れました」の通知が届いた。
この体験は、一度でも味わうと強烈に記憶に残ります。
「出せば誰かが買ってくれるんだ」
「いい商品なら売れるはず」
このとき、心のどこかにこうした「成功の感覚」がインストールされてしまいます。
でも実は、この体験こそがハンドメイド作家にとって「一番やっかいな落とし穴」なのです。
これは、メルカリという仕組みの中でだけ通用した前提です。
ミンネでは通用しません。
なぜなら、メルカリで売れる理由と、ミンネで売れる理由は、まったく違うからです。
メルカリは「検索」で買う場所
メルカリで商品が売れるのは、買い手がすでに「欲しいもの」を決めているからです。
たとえば、
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ナイキのスニーカーが欲しい
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iPhone13のケースを探している
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マリメッコのエコバッグが欲しい
こうした明確な目的があって、商品名で検索して条件の良いものを選んで買う。
だからこのメルカリの世界では、
これらは、ほとんど必要ありません。
だから、「商品を出すだけで売れる」ことがあるのです。
ミンネは「ウィンドウショッピング」の世界
一方、ミンネはまったく違います。
ミンネに来るお客は、
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何が欲しいか決まっていない
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なんとなく眺めている
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雰囲気が好きなものを探している
いわば、ネット上のウィンドウショッピングです。
しかも画面には、似たような商品が何十個も一覧で表示されています。
だからミンネでは「選ばれる理由」が必要
ミンネでは、「出品しただけ」「写真がきれい」「商品が素敵」
それだけでは足りません。
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他とどこが違うのか
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誰のための商品か
これらがが伝わって初めて、選択肢に入ります。
つまりミンネは、「売る場所」ではなく「選ばれる場所」ということです。
思い込み②「お客は見てくれている」
もう一つ、多くの作家が抱えている思い込みがあります。
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投稿すれば見てくれる
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説明文は読んでくれる
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宣伝すれば反応してくれる
でも、現実はどうでしょうか。
自分の行動を思い出してください
ポストに入ったチラシ、全部読みますか?
フォローしているアカウント、毎回ちゃんと読みますか?
ネット通販の商品説明、隅々まで読みますか?
…読まないですよね。
あなたがやっている行動を、お客もしている。
これが本質です。
お客は、あなたが思っているほどあなたを見ていない
これは、厳しいですが事実です。
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忙しい
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興味がなければ見ない
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比較だけしてスルー
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刺さらなければ一瞬で離脱
この前提を理解せずに、
「行動しているのに売れない」
「頑張っているのに反応がない」
と悩んでしまう。
この思い込みを捨てることが、販売のスタートライン
販売がうまくいかない人ほど、
「自分が行動すれば、お客も動いてくれる」
という前提で動いています。
でも現実は違う。
だからこそ必要なのは、
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見てもらう工夫
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興味を引く設計
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スルーされない導線
ここを考えることです。
結論
ハンドメイド販売で最初に学ぶべきなのは、売り方のテクニックでも、SNSの攻略法でもありません。
「お客は、あなたの投稿をほとんど見ていない」
「メルカリとミンネは、まったく別の世界」
この前提を理解すること。
ここが整った瞬間、すべてが変わり始めます。
次のSTEP②では、
「なぜ販売を学ぶとモヤモヤするのか?」
その正体=「ズレ」を言語化していきます。
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